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江戸の噺が上方へ

上方落語の「江戸化」が進んでいる。江戸の下町を舞台にした噺(はなし)が場所も言葉も大阪に移して語られる。

落語は江戸中期のほぼ同じころに、京・大坂(上方)と江戸でそれぞれ始まり、独自の文化を育んだ。上方は三味線太鼓の演奏「はめもの」が入る噺が特徴。
江戸は噺の筋で笑わせる。滑稽噺のほか、座敷でじっくり聴く人情噺も発展した。江戸落語と呼ばれる噺には、上方発祥のネタを移植したものが多い。
一方、江戸で生まれた噺はあまり上方に移されることがなかった。理由の一つが、登場人物の違い。江戸でよく出てくる侍は、上方には少ない。
それが、この10年ほどで多くの出¥江戸落語が上方でも演じられるようになった。大阪に東京を受け入れる余裕が出てきたとみる。

by 52678 | 2019-10-09 06:32 | 話題