2018年 08月 14日
病草紙(やまいのそうし)
現代の目でみると、病人たちを見て笑い、はやし立てる人々の姿はどこかユーモラスで、仏教画という印象は薄い。
「病草紙」に描かれたのは庶民層、特に女性の病人が多い。
日本では古くから疫病(感染症)は神の怒りによって発症するものとされたのが「怨霊」だ。
平安貴族は、病気には医学的に治療できるものと、神仏にすがるしかないものとがあると認識していた。
「病草紙」からも仏教思想(ぶっきょうしそう)より、病気そのものへの関心を感じる。
by 52678
| 2018-08-14 06:02
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